最近よく耳にする仮想通貨。魅力的な投資先として注目を集めていますが、その裏には大きなリスクも潜んでいます。このページでは、仮想通貨をこれから始める人に向けて、知っておくべきリスクと対策をわかりやすくまとめました。
仮想通貨に潜む3つの大きなリスク
セキュリティリスク|ウォレット管理に注意
仮想通貨は銀行のような中央管理者がいません。そのため、資産を守るのは自分自身。特に「仮想通貨ウォレット」のセキュリティ対策は必須です。
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ホットウォレットとコールドウォレットを正しく使い分ける
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シードフレーズ(復元用の秘密単語セット)を厳重に保管する(シードフレーズ管理)
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二段階認証(2FA)を設定する
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正規のアプリや公式サイト以外にはアクセスしない。詐欺サイトは沢山あります。
このあたりをしっかり守るだけでも、仮想通貨セキュリティのリスクはかなり下げられます。
※仮想通貨ウォレットの種類と選び方については、こちらの記事も参考にしてください:仮想通貨ウォレットの種類と選び方ガイド
価格変動リスク|値動きの激しさに注意
仮想通貨は、株や為替よりも価格変動が大きいのが特徴です。筆者自身も仮想通貨の急騰・急落を体験しており、冷静な判断力とリスク管理の重要性を痛感しています。短期間で大きく上がることもあれば、急落することもあります。
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短期投資(短い期間で売買して利益を狙う方法)は特にリスクが高い(仮想通貨投資リスク)
ハイレバレッジの先物取引などは注意が必要 -
長期投資(数年単位でじっくり保有するスタイル)はリスクを分散できる。現物を購入し、長期保有するスタイルも有効です
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ニュースやSNSの情報に振り回されないことも大切
仮想通貨インフルエンサーの発信には注意し、自分で情報を精査する力を身につけましょう
焦って売買するより、自分なりのルールを決めて取引するのが安全です。仮想通貨価格変動への耐性を持つことも重要です。
※仮想通貨取引所の選び方については、今後別記事で詳しく解説予定です。
詐欺リスク|偽サイトや詐欺プロジェクトに注意
仮想通貨の世界には、残念ながら仮想通貨詐欺も多く存在します。筆者自身も複数の仮想通貨詐欺に遭った経験があり、資産を守るためには細心の注意と徹底したリスク管理が必要だと強く感じています。
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偽ウォレットアプリに誘導して資産を盗もうとする手口
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簡単に稼げると謳う怪しいプロジェクト(特に2018年〜2019年にはICO詐欺や、上場前に消滅してしまったプロジェクトも多数ありました。筆者自身もこうした消えたプロジェクトに複数参加し、痛い経験をしています)
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有名人の名前を使った広告詐欺
実際に、2021年には仮想通貨詐欺による被害額が世界全体で約140億ドル(約1兆5000億円)に達したと報告されています(Chainalysis調査)。
また、日本国内でも有名なケースとして、「コインチェック事件」が挙げられます。2018年、コインチェックから約580億円分の仮想通貨NEMが不正流出し、大きなニュースとなりました。筆者自身もこの事件で被害を受けた経験があり、仮想通貨におけるリスク管理の重要性を痛感しました。
「おいしい話には裏がある」と考えて行動しましょう。公式サイト・公式アプリ以外にはアクセスしない徹底した対策が重要です。
個人情報流出の防ぎ方|日常の対策も忘れずに
仮想通貨を扱ううえで、仮想通貨情報漏洩対策もとても大切です。以下のポイントを押さえて、情報漏洩を防ぎましょう。
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シードフレーズや秘密鍵はオフラインで安全に保管する
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SNSやネット上に資産情報を載せない
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メールやSMSに届くリンクはむやみに開かない
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ウイルス対策ソフトを常に最新の状態に保つ
仮想通貨に限らず、インターネット全体のリスクにも対応する意識が大事です。
仮想通貨を安全に始めるためにできること
仮想通貨初心者がリスクを最小限に抑えながらスタートするためには、以下の対策が有効です。
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信頼できる国内外の仮想通貨取引所を選ぶ(手数料やセキュリティ面も比較)
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ウォレット管理を徹底する(コールドウォレットの利用も検討)
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シードフレーズを紙などのオフラインで安全に保管する
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投資金額は余裕資金の範囲内にとどめる
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価格変動に一喜一憂せず、自分で決めたルールに従って取引する
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必要に応じて仮想通貨税金の仕組みも早めに理解しておく
※仮想通貨の税金や確定申告については、今後別記事で詳しく解説予定です。
仮想通貨は「正しく怖がる」ことができれば、大きな武器にもなります。焦らず、しっかり情報を集め、自分のペースで安全に仮想通貨投資を楽しみましょう!
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